坪単価の計算方法〜平米㎡から坪を計算する方法と便利サービス5選

WEBやパンフレット、住宅情報誌などで「坪単価」という言葉を見たことがある人は多いことでしょう。

坪単価は、住宅の価格相場を知るうえで重要な指標の1つです。

他の住宅と価格を比較する際にも使えます。

しかし、「坪単価の意味はなんとなくわかるけど、どうやって計算したらいいの?」という人も少なくないことでしょう。

そこで今回は、坪単価の意味や計算方法、注意点や便利サービスについて紹介しています。

この記事をご覧いただくことで、坪単価への理解が深まり、スピーディーに計算・比較がしやすくなりますので、参考にしてください。

坪単価の基本的意味や計算方法について

「坪単価」とは何を表し、どうやって計算するのか、ここでは確認していきましょう。

坪単価の計算方法も、「本体価格と坪」から計算する方法もあれば、「本体価格と平方メートル」から計算する方法などもあります。

それぞれの計算方法を理解し、いつでも算出できるようにしましょう。

坪単価とは

建売住宅や注文住宅、分譲マンション、商業用店舗など、さまざまな建物をつくる際・販売する際に用いられる指標の1つが坪単価です。

1坪はおよそ3.3平方メートルで、坪単価は、1坪あたりの建築費(本体価格)を表しています。

・坪単価が高い=3.3平方メートルあたりの建築費が高い
・坪単価が安い=3.3平方メートルあたりの建築費が安い

たとえば、坪単価が50万円の建物であれば、30坪の建築費は1,500万円、40坪は2,000万円、50坪は2,500万円となります。

「坪単価」という指標はよく使いますし、住宅情報でも必ずといっていいほど表示されているため意味を理解しておきましょう。

坪単価の基本的計算方法

坪単価の基本的な計算方法は以下のとおりです。

●「本体価格」÷「延床面積」=「坪単価」

たとえば、一戸建ての本体価格が3,000万円で、延床面積が35坪の場合は「3,000万円÷35坪」で約85万円です。

本体価格が4,000万円で延床面積が60坪の場合は「4,000万円÷60坪」で約66万円となります。

最もオーソドックスな計算方法になるため、しっかりと覚えておきましょう。

坪単価から本体の想定価格を算出

本体価格と延床面積から坪単価を求めたい場合は、上記の計算方法を使いますが、以下の計算方法で、坪単価と延床面積から本体価格を算出することも可能です。

●「坪単価」×「延床面積」=「本体価格」

たとえば、建物の坪単価が35万円で延床面積が50坪の場合は「坪単価35万円×延床面積50坪」で本体価格は1,750万円になります。

この計算方法を知っておけば、注文住宅を建てる際に簡単に建物本体の想定価格が算出可能です。

住宅メーカーの担当者などが「坪単価43万円で延床面積は45坪くらいです」と言えば、「坪単価43万円×延床面積45坪」で想定される本体価格が約1,935万円ということがわかります。

平方メートル(㎡)から坪単価を計算

平方メートルから、坪単価を算出することも可能です。

平方メートルから坪単価を算出するには、まず平方メートルを坪換算する必要があります。

・1坪を平方メートルに換算した場合、3.305785㎡で「1坪約3.3㎡」
・1平方メートルを坪換算した場合、「0.3025坪」

たとえば、延床面積120㎡の坪数を算出する場合は、以下のとおりです。

・120×0.3025=約36.3坪

また、次のように「3.305785」を使っても坪換算ができます。

・120÷3.305785=約36.3坪

あとは、これらの計算方法で算出した坪数を使って、「建築費用÷延床面積」で坪単価を算出することが可能です。

仮に、延床面積が130㎡で建築費用が3,000万円の坪単価は次のようになります。

・130×0.3025=約39.3坪
・3,000万円÷39.3坪=坪単価約76万円

WEBや住宅情報誌などに坪単価が表示されていない場合は、本体価格と平方メートルから坪単価を算出しましょう。

「建築費用(本体価格)」と「延床面積」どちらかが変われば坪単価も変わる

基本的に坪単価は「建築費用(本体価格)」と「延床面積」を用いて算出するため、どちらかの値に変化があると坪単価も変わります。

建築費用が高くなると坪単価はどうなるのか?延床面積が狭くなると坪単価は高くなるのか?安くなるのか?など、基本的な動きについて確認していきましょう。

建築費用が変わる場合

同じ延床面積の家であれば、建築費用が変わると坪単価も変わります。

・建築費用が高くなる→坪単価も高くなる
・建築費用が安くなる→坪単価は安くなる

建築費用に影響を与えやすいのは、住まいのデザインです。

特に、内装よりも外観・住まいの形が建築費用に大きな影響を与えます。

家の形や外観デザインが変わることで、外壁の量が増えたり、工事の際に使用する足場の費用も高くなってしまうためです。

また、トイレやシステムバス、キッチンなどの設備機器のグレードを上げると一気に建築費用が高くなるため、坪単価も高くなってしまいます。

逆に、同じ延床面積の家でも、外観デザインや形はシンプルで内装も安価な仕上げであれば、建築費用を抑えることができ、坪単価は安いです。

延床面積が変わる場合

同じ建築費用の家であれば、延床面積が変わることでも坪単価が変わります。

・延床面積が広くなる→坪単価が安くなる
・延床面積が狭くなる→坪単価が高くなる

一般的に、延床面積が広くなるほど建築費用は高くなり、延床面積が狭くなるほど建築費用や安くなりますが、坪単価は逆になります。

坪単価に関する注意点

住宅メーカーの坪単価をチェックする際は、以下4つの注意点があります。

これらの注意点を知らずに坪単価のチェックや比較をすると、あとで後悔する可能性もあるため、しっかりと把握をしておきましょう。

1.坪単価だけで「高い」「安い」は判断できない
2.住宅メーカーによって坪単価の算出方法が違う
3.坪単価は標準仕様
4.同じ住宅メーカーでも商品によって坪単価に開きがある

それでは、1つ目の注意点より紹介します。

1.坪単価だけで「高い」「安い」は判断できない

坪単価は、その家の建築費用が1坪あたりで高いか安いかを判断するための参考指標ではありますが、坪単価だけを見て「その家が高い(安い)」と判断することはできません。

なぜなら、家にかかる費用は坪単価で表される建築費用だけではないためです。

家づくりには、建築費用以外にも、以下のような費用がかかります。

・外構費
・ガス工事代
・税金
・地鎮祭や上棟式の費用 など

家を建てる際には、建築費用だけでなくさまざまな費用がかかるため、「坪単価が安いけどトータルでは高いコストがかかった」というケースもあれば、「坪単価が高めでもトータルのコストは思ったより安かった」ということもあります。

建築費用は、家を建てる際にかかる費用全体の70%前後と言われており、残りの30%部分の費用如何で家にかかるコストや坪単価は変わってきます。

2.住宅メーカーによって坪単価の算出方法が違う

坪単価は住宅メーカーによって算出方法が異なるため注意が必要です。

このことを知らなければ、住宅メーカーのパンフレットやWEB、チラシに記載してある坪単価が各社同じ算出方法と思い込み、正しい比較検討ができなくなってしまいます。

たとえば、

A社:純粋に建築費用を延床面積で割って算出
B社:建築費用の中にエアコンや照明器具などの設備費用も含んでいる
C社:ガスや電気などの配管工事費用も建築費用に含んでいる
D社:設備費用や外構費用も建築費用に含んでいる

など、坪単価を算出する際の「建築費用」にどこまで・何を含んでいるかが、各社で異なります。

同じ延床面積であれば、建築費用が高いほど坪単価は高くなり、建築費用が安いほど坪単価は安くなります。

各社で坪単価を算出する際の建築費用(本体価格)の定義が異なるため、注意が必要です。

「坪単価が安い!」と思ったら実はほとんど建築費用に含まず計算されていただけ。。なんてこともあります。

また、建築費用だけでなく、「延床面積」も各社で異なることがあります。

たとえば、

A社:純粋に建物の床面積の合計を延床面積としている
B社:延床面積ではなく施工面積で坪単価を算出している

などです。

B社が坪単価算出に用いる施工面積とは、通常、延床面積には含まれない吹抜け部分や玄関ポーチなどの面積も含まれるため、施工面積は延床面積よりも広くなります。

そのため、同じ建築費用であっても施工面積で坪単価を算出すれば、延床面積で算出する場合よりも安くなります。

このように、坪単価といっても、各社で算出方法が異なることは珍しくありません。

そのため、「どうやって算出された坪単価か」確認する必要があります。

そして、同じ条件で算出した坪単価同士を比べるようにしましょう。

3.坪単価は標準仕様

家を建てる際、設備や内装、外観など、デザインや設備にこだわるほど、オプション仕様を施す必要が出てきます。

住宅メーカーとしては、できるだけ坪単価は抑えて割安感をアピールしたいため、パンフレットやWEBに載っている坪単価は標準仕様であることがほとんどです。

そのため、オプション仕様が増えるほど坪単価は高くなり、標準仕様のときの坪単価と大きな差が生じます。

「元々は、坪単価40万円で予算も考えていたけど、蓋を開けてみれば坪単価が45万円まで上がってしまっていた」など、価格が高くなって予算計画を再考する必要が出てくる可能性もあります。

4.同じ住宅メーカーでも商品によって坪単価に開きがある

住宅メーカーによって坪単価は異なりますが、同じ住宅メーカーが提供する商品によっても坪単価は変わってきます。

各社、テイストや仕様の違う商品ラインナップを展開しており、どの商品ラインナップで設計されるかによって価格・坪単価に違いが出ます。

住宅メーカーの中には、木造や鉄骨造、鉄筋造など、非常にラインナップが充実しているところもあり、そのようなメーカーだと坪単価に驚くほど差が生じます。

そのため、坪単価を他社と比べる際は、どの商品ラインナップ同士で比べるか、選定が非常に重要です。

同じような仕様・グレードで比べなければ意味のないものになってしまいます。

簡単に坪単価の計算ができる便利サイト

坪単価の計算方法を覚えて自分で計算しなくても、坪単価の計算サイトを利用して算出することも可能です。

ここでは、以下5つの坪単価の計算に役立つサイトを紹介しています。

1.「坪単価計算:不動産ツールドットコム」
2.「1坪⇔(平米)⇔畳(帖)サイズ換算・計算:王様カエルの計算ツール」
3.「坪 平米 計算」
4.「坪単価計算-坪と平米と畳の計算変換」
5.「地価公示などの円/平方メートルから坪単価に変換-高精度計算サイト」

それでは、1つ目のサイトから見ていきましょう。

1.「坪単価計算:不動産ツールドットコム」

「坪単価計算」は、非常にシンプルなつくりが特徴の坪単価計算ができるサイトです。

細かい説明文などはなく、必要な項目に数値を入れるだけですぐに坪単価を算出できます。

・マンション・土地
・土地建物

2つの種類に分かれており、「マンション・土地」は、以下の2つの項目を入力することで、算出が可能です。

・価格
・広さ

そして、「土地建物」については、以下6つの項目を入力することで建物や土地の坪単価をすぐに知ることができます。

・価格
・土地面積
・建物面積
・建築年月
・成約年月
・建物概要

余計な機能や説明がついていない、シンプルデザインなサイトを利用したい方におすすめです。

2.「1坪⇔(平米)⇔畳(帖)サイズ換算・計算:王様カエルの計算ツール」

「王様カエルの計算ツール」は、坪単価の算出に必要になる、1坪・平米・畳の換算値をすぐに計算できるツールです。

坪数や平米、畳を入力するだけで、すべての数値を表示してくれます。

たとえば、「12坪」と入力すれば「12坪=39.67㎡=25.63畳(江戸間)」と表示されますし、「125㎡」と入力すれば「125㎡=37.81坪=80.74畳(江戸間)」、「72畳」と入力すれば「72畳=33.72坪=111.47㎡(江戸間)」と表示されます。

すぐにそれぞれの数値がわかるため、あとは建築費用を用いることで坪単価の算出が可能です。

余計なデザインや機能がついていないシンプルな計算機画面のみです。

3.「坪 平米 計算」

「坪 平米 計算」は、坪単価の算出に必要な坪から平米への計算や、平米から坪、畳から坪・平米を計算するサイトです。

以下のいずれかの項目に数値を入力するだけの非常にシンプルなつくりで、すばやく欲しい情報を得ることができます。

・坪(坪→平米計算)
・平米(平米→坪計算)
・畳(畳→坪・平米計算)

4.「坪単価計算-坪と平米と畳の計算変換」

「坪単価計算-坪と平米と畳の計算変換」は、必要項目を入力するだけで、以下3つの情報を知ることができるサイトです。

・坪単価
・平米単価
・平米から坪単価

必要な入力は「本体価格」「平米」「坪数」の3つだけです。

坪単価はもちろん、平米単価や平米から坪単価の計算もできるため便利です。

5.「地価公示などの円/平方メートルから坪単価に変換-高精度計算サイト」

「地価公示などの円/平方メートルから坪単価に変換-高精度計算サイト」は、毎年公表される地価公示や円、平方メートルを坪単価に変換するサイトです。

地価や円、平方メートルを入力するだけで、すぐに坪単価を表示してくれます。

まとめ

今回は、坪単価の意味や計算方法、注意点や便利サービスについて紹介いたしました。

坪単価は、建物の価格の参考指標の1つですが、住宅メーカーによって計算をする際の「建築費用(本体価格)」と「延床面積」の定義が異なります。

そのため、同じ算出方法かどうかを確認しないと、まったく異なる数字を比較してしまうことになるため気をつけてください。

また、坪単価だけで住宅の価格が高い・安いを判断することは難しいため、他の費用も含めてトータル的に判断するようにしましょう。

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