地鎮祭とは~のし袋の書き方やお酒の選び方・服装や挨拶の仕方まで徹底解説!

「今度地鎮祭があるけど、どんなものを用意したらいいかわからない」

「のし袋はどう書いたらいいのか」

など、地鎮祭に関して、疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。

地鎮祭をおこなう機会は、そうないため、わからないことが多いのは当然です。

そこで今回は、のし袋の書き方やお酒の選び方など、地鎮祭に関するアレコレについて紹介しています。

この記事をご覧いただくことで、地鎮祭に関する疑問を解決できますので、ぜひ参考にしてください。

地鎮祭とは

地鎮祭とは、工事前におこなう儀式のことです。土地の神をまつり、工事の無事を祈ります。

地鎮祭は、施主と家族、そして、工事関係者(設計者や棟梁など)や神主が工事予定地に集まりおこないます。

地鎮祭は、人によっては「とこしづめのまつり」と読んだり、地域によっては「地祝い」や「土祭り」を呼ぶこともあります。

着工前の大切な儀式なため、地鎮祭の吉日である大安や先勝、友引を選んで実施することが多いです。

地鎮祭は「しない」という選択肢もある

地鎮祭は必ず実施しなければならないものではありません。

地鎮祭を「しない」という選択肢もあり、ある建築業者によると2割程度の家では地鎮祭をおこなっていないという話もあるほどです。

地鎮祭を実施しない理由としては、主に以下4点が挙げられます。

・宗教上の問題
・家族関係の問題
・資金面の問題
・日程上の問題

あくまでも神事で儀式的なものなので、地鎮祭をしなかったとしても、工事内容や家づくりの流れが変わることはありません。

地鎮祭をする・しないは、施主の判断となるため、「必ずしないといけないものではない」ことを理解したうえで、実施の判断をするといいでしょう。

地鎮祭の一般的な流れ

地鎮祭は5分〜10分で終わるようなものではありません。

一般的に、以下1〜11の流れで、1時間〜2時間程度かかります。

事前に流れを把握しておき、当日を迎えるようにしましょう。

1.開式の辞

地鎮祭の開始の挨拶があります。

2.修祓の儀(しゅばつのぎ)・降神の儀(こうしんのぎ)

修祓の儀とは、神様が君臨する前に失礼がないように、参列者やお供え物を祓い清める儀式のことです。

降神の儀は、神主を「オオオ〜」という雄叫びをし、神様を迎える儀式です。

3.献饌(けんせん)

献饌は、御神酒(神前にそなえる酒)と水を神様に差し上げます。

4.祝詞奏上(のりとそうじょう)

神主が神様に家を建てることを告げ、工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上します。

5.四方祓い(しほうはらい)

四方祓いとは、神主が土地の四隅をお祓いし清めることです。米や御神酒、塩、白紙で清めます。

6.地鎮の儀(じちんのぎ)

地鎮の儀には、刈初の儀(かりぞめのぎ。設計者が鎌で草を刈る動作を3回おこなう)や穿初めの儀(うがちぞめのぎ。施主が鍬で土を掘る動作を3回おこなう)、土均し(つちならし。施工者が鋤で砂を均す)、鍬入(施主が鍬で整地する)などがあります。

7.玉串奉奠(たまぐしほうてん)

玉串奉奠は、参列者が神前に玉串(榊の枝に紙垂を垂らしたもの)を奉り拝礼することです。

8.撤饌(てっせん)

神主がお酒と水の器に蓋をして、祝詞を奉上します。

9.昇神の儀(しょうじんのぎ)

昇神の儀とは、神主が2度目の「オオオ〜」という雄叫びをあげ、神様を元の御座所に送る儀式のことです。

10.閉式の辞

閉式の辞により、地鎮祭が終了します。

11.神酒拝戴(しんしゅはいたい)

施主が挨拶をおこない、神主の合図で乾杯をします。

地鎮祭の依頼先

地鎮祭をする際は、どの神社の神主さんに依頼をするとよいのでしょうか。

一般的には、地元の神社に依頼をします。

ただし、地元の神社に必ず依頼しないといけないという決まりはなく、さらに、神主が忙しく依頼が難しいケースもあります。

そのため、地元の神社だけでなく、少し離れた神社に依頼するケースも珍しくありません。

また、ある程度規模の大きい神社の方が、神主の数も多く、地鎮祭の経験も豊富なことが多いため、安心して依頼することができます。

地鎮祭依頼先の神社との打ち合わせ

地元の神社などへ、地鎮祭の依頼をした後は、打ち合わせが必要です。

一般的には、業者と相談をして、1週間前までには神社と地鎮祭の打ち合わせをおこない、次の事項を確認します。

・日時
・場所
・施主の氏名
・施工会社名
・設計者名
・参加者人数
・お供え物の用意
・神主の送迎
・神主への謝礼

ギリギリだと、確認事項の抜け漏れや、用意すべきものが間に合わないなどありますので、余裕を持ってスケジュールを立て打ち合わせするようにしましょう。

地鎮祭で必要なもの・用意するもの

地鎮祭では、どのようなものを用意する必要があるのでしょうか。

すべてを業者が用意するわけではないため、「施主が用意するもの」「業者が用意するもの」をしっかりと把握し、地鎮祭がスムーズに実施できるようにしましょう。

施主が用意するもの

地鎮祭にあたり、施主は多くのものを用意する必要があります。

お供え物は、米や清酒、塩などと一緒に、山の幸や海の幸、野の幸などが必要です。

以下1〜11を用意するようにしましょう。

ただし、ハウスメーカーや工務店が用意してくれるケースもあるため、事前に確認をとることをおすすめします。

1.米(一合)

地鎮祭には洗米が必要ですので、前日に洗っておきましょう。

2.塩(一合)

塩は、お供え物として、そして、土地を清めるために必要です。

3.水(一合)

水は一合(約180ml)必要です。

4.清酒

清酒には祝儀用のし紙を付けます。

酒屋さんやネットショップで地鎮祭用清酒を探せば、のし紙を付けてくれるのが一般的です。

5.山の幸

オレンジなど季節の果物をお供えするのが一般的です。

6.海の幸

鯛やするめ、鰹節、昆布などを用意します。

7.野菜

野菜は、トマトやキュウリ、ナスなどの地面の上にできる野菜と、イモや大根など地面の下にできる野菜を用意します。

8.初穂料

初穂料とは、神社に支払う謝礼のことで、玉串料とも言います。

祝儀用ののし袋を使用し、「御礼」「御初穂料」「御玉串料」などの表書きをします。

初穂料の相場は2万円〜5万円です。

9.榊

地鎮祭で使用する榊も施主が用意をします。

花屋さんやインターネットで購入が可能です。

10.紙コップや湯呑

地鎮祭の最後に、御神酒を全員で飲みますので、地鎮祭に参加する人数分の紙コップや湯呑を用意します。

11.半紙

施主は、地鎮祭の半紙も用意します。

比較的いろいろなところで販売しており、価格も100円〜500円程度です。

お供え物は、「地鎮祭セット」として、ネットショップなどでまとめて購入することもできます。

業者が用意してくれるもの

基本的に、業者が以下のものは用意をしてくれます。

注連縄

南向きもしくは東向きにしつらえ、神聖な場所をつくります。

青竹・笹竹

注連縄を張り巡らす際の支柱となる、青竹や笹竹を用意してくれます。

祭壇の右側に盛り砂が必要です。

スコップ

穿初や刈初の儀式に使用します。

テント・椅子

テントや人数分の椅子も業者が用意してくれます。

業者によっては、プラスαでもっと用意してくれるため、事前に確認するようにしましょう。

地鎮祭のお酒の選び方

前述の通り、地鎮祭のお酒は清酒を用意します。

「お酒」と聞いて、ビールや焼酎、ワインなどを用意してはいけません。

銘柄に決まりはありませんが、名前も聞いたことがない清酒ではなく、有名銘柄を選ぶ人が多いです。

具体的に挙げると「松竹梅」や「白鶴」など、縁起のいい名前のお酒が人気があります。

どうしても、わからない・見つけきれない場合は、酒屋さんで「地鎮祭用のお酒」と伝えると、おすすめのお酒を紹介してくれますし、インターネットで「地鎮祭 お酒」と検索すれば、たくさんヒットします。

本数に決まりはありませんが、昔から2本を縄で縛ったものを使用することが多いです。

熨斗には「奉献」と書き、熨斗の下にはフルネーム(もしくは苗字だけ)で施主の名前を入れます。

地鎮祭初穂料ののし袋の選び方や書き方

地鎮祭の際、どのようなのし袋を選んでいいのか、どのように書いたらいいのか迷う人も多いはずです。

のし袋の選び方や書き方を確認しましょう。

地鎮祭のし袋の選び方

初穂料で使用するのし袋の水引は、紅白の蝶結びです。

金額が2万円〜5万円程度なので、印刷された水引のものは使わないようにしましょう。

地鎮祭のし袋の書き方

のし袋の表書きには、「初穂料」もしくは「玉串料」と施工主の名前を書きます。

そして、中袋の表面には「金◯萬円也」、裏面には左下に住所と名前を書きます。

金額は難しい漢数字を使用してください。

(例:1万円→壱萬円、2万円→弐萬円)

地鎮祭のし袋のウラの折り方

地鎮祭に限らずですが、のし袋のウラは、下の方が手前になるように折ってください。

地鎮祭にかかる費用の目安

地鎮祭にかかる費用の相場を把握し、事前に準備しておきましょう。

相場を知らないと、余計に費用がかかる可能性があるため、注意が必要です。

主な6つの費用相場について、一つひとつ紹介します。

1.祭壇にかかる費用

どのようなお供え物を用意するかによって変わりますが、相場は1万円〜3万円です。

安く済ませたい場合は、業者に聞いたり、インターネットで確認をしましょう。

2.初穂料(玉串料)

初穂料の相場は2万円〜5万円です。

紅白の蝶結びの祝儀袋を使用してください。

3.御車料(御車代)

神主がタクシーなどで地鎮祭に来られた場合は、御車代として5千円〜1万円程度渡します。

ただし、あくまでも自分で神社に依頼をした時のケースであり、業者に地鎮祭を依頼した場合は、御車料を支払うことはありません。

4.施工者への祝儀

施工者への祝儀は、1人あたり5千円〜1万円が相場です。

初穂料と同じように、紅白の蝶結びの祝儀袋を使用します。

ただし、都市部では祝儀を出さないケースが多いです。

5.飲み物、おつまみ代

地鎮祭の飲み物やおつまみ代は、参加人数によって異なりますが、2万円〜3万円が相場です。

6.近隣への挨拶廻り

地鎮祭後に、間接的な費用として、近隣への挨拶廻りにかかるお金があります。

1,000円〜1,500円程度の菓子折りが一般的です。

地鎮祭に関するマナー

地鎮祭をおこなう際、「どんな服を着たらいいのか?」「礼儀やマナーは?」「どんな挨拶をしたらいい?」など気になるもの。

ここでは、地鎮祭の際の服装や作法、施主の挨拶、近所の挨拶廻りについて紹介しています。

どのようなものか参考にしましょう。

地鎮祭の服装

地鎮祭の服装は、正装や平服が基本とされていますが、個人宅の場合は施主が自由に決めます。

そのため、普段着でもまったく問題ありません。

ただし、地鎮祭は土地の神様に挨拶をする儀式であるため、できれば襟付きの服などを着用しましょう。

また、サンダルやショートパンツ、派手な色の洋服などは避けた方がいいです。

服装に不安がある場合は、事前に業者に相談してみてください。

地鎮祭は1時間〜2時間あるため、夏場の厚着や冬場の薄着は控えましょう。

地鎮祭のお礼の動作

地鎮祭でのお礼の動作は「二礼二拍手一礼」が基本です。

二礼二拍手一礼は、2回深くお辞儀をし、胸の前で拍手を2回打ち、手を合わせて心の中でお礼をして、最後にもう1回お辞儀をします。

二礼二拍手一礼は、地鎮祭だけでなく、お宮参りや厄払い、初詣などでも共通する作法ですので、覚えておきましょう。

地鎮祭の挨拶の仕方

地鎮祭の挨拶の仕方に特に決まりはありません。

生まれ育った場所など、地縁のあるところで家を建てる場合は挨拶を長めにしたり、まったく地縁のない場所だと挨拶が短めになる人が多いようです。

短く形式的な挨拶の場合は、以下のような挨拶でもいいでしょう。

「本日はご多忙中にもかかわらず、私どもの地鎮祭にお集まり頂き誠にありがとうございました。私達、家族一同、工事が始まるのを楽しみにしていました。家が無事に完成するよう、皆様のお力を頂きたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。工事の安全と建物の無事完成を祈念いたしまして、私からのご挨拶とさせて頂きます。」

地鎮祭にあたり近所への挨拶廻り

地鎮祭が終わったら、近所への挨拶廻りをしましょう。

挨拶をしておくことで、トラブルが防げることもありますし、顔合わせしておくこと、入居後の生活もスムーズにいく可能性があります。

挨拶は

「◯◯と申します。●頃まで工事予定となっており、工事音などでご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、何卒どうぞよろしくお願いいたします。」

など、伝え菓子折りや品物を手渡ししましょう。

まとめ

今回は、のし袋の書き方やお酒の選び方など、地鎮祭に関するアレコレについて紹介いたしました。

「地鎮祭は初めて参加する」という人の方が多いため、わからないことがあったとしても恥ずべきことではありません。

この記事を参考にしたり、業者に確認するなどして、一つひとつ疑問を解消していきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です